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2021年08月07日

ASL109

 昨年末頃からASLに友人とともにゆっくりまったり復帰するつもりでVASLを拝見していたところ、数名の日本人が活発にサイトをご活用されていることを発見、数回観戦させていただいていました。その折、SKからスタンダードに移行されるということで先日のT1戦にお付き合い頂いたt_taka様にもAFVのスタンダードを感じていただきたいという流れになりました。そこでなぜか現時点でルール・スキルともしっかり把握されているINB様と私の対戦をt_taka様とぴょん様の対戦と並行して行おうという話になりました。対戦期間は4/24-5/8の中で3回でした。
 私自身がルールうろ覚え、感覚も適当ということがあり、難易度の高い防御側をINB様にお願いすることになりました。

 シナリオはASL109、あるいはA37として知られるDreil teamです。44年9月下旬、マーケットガーデン作戦中の出来事で現在のベルギー国境に近いライン川にほど近いかの有名なアーンヘムから東へ5Km程度いったところにある町(Driel)に位置したポーランド軍との合流にまつわる戦闘の話です。防御側のドイツ軍は攻撃側の英軍が1.5個中隊規模であるのに比べ2個小隊と歩兵戦力はかなり劣りますが、パンターが投入されており、この活用がシナリオカードにも書かれているように英軍にとってのBloody fightとなるかどうかの分かれ目になります。

 さてセットアップは以下の通り。水障害はSSRで渡河できる位置が盤端の各1ヘクスずつと定められていて、2か所の橋ヘクスを加えた4ヘクスのみが突破位置となります。この防御にドイツ軍は歩兵をほぼ半々、英軍の配置位置から近く大量の部隊が入ると広範囲に展開されるため守りにくくなる盤下部側にパンターを配していました。対する英軍は、1)主攻軸は盤の上部側、2)助攻となる盤の下部側は大半が抜けられればVCを満たせる程度の部隊を配置し容易に主攻軸側への移動を行わせない、の2点を全体方針としました。ここで煙幕が対パンターでカギとなりそうと踏んだため、PIAT部隊が接近できる位置またはCCなどで有利に働く条件の場合にこれを撃てるようにするため、それまでは通常の地域目標・HEで射撃する、と決めました。うまくいけばROFが回って多少の成果はあげられるのではと期待したわけです。
 初期配置はいうまでもなく戦況を左右する大きな要素になります。なればこそ攻略すべき地形や影響をしっかり調べておかないといけないのですが、甘えて(怠けて)深淵は入って、次に出て、あとは何とか、程度にしか考えていないという練度の差が後々、露呈することになります。特に対パンター戦で…
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 実際に動かしてみると、最初のターンで気を付けたのはいかにもパンターが狙っているT2,U2あたりの道路ヘクス。ここにLOSがあれば-2となりますので、あっという間に部隊が雲散霧消となってしまいます。それとP7の分隊にはこちらから準備射撃がほぼ通らない盤下部端の方へのLOSも気になるところ。一つの手段としてT1に9-2+MMG+SQ*2を配しておき、Prepでこれを射撃すると橋にぎりぎりかかるかどうかというLOSですので8FP+0または+1で射撃をする、同時に冒頭の方針とは異なりますがZ6にあるMtrでP8へ煙幕を張るということが成功すれば、パンターの射撃による損害を考慮しておくことで有利に進められたかもしれません。あくまでifですが。

 さて1ターン目の英軍はX9へやや無謀にも進んでPINとなったことを除けば盤の上部でも煙幕手榴弾もさく裂し、比較的順調に前進します。ここでまず失敗がいくつか。この配置でうまく攻撃が機能するのであれば、P列の建物にいるドイツ軍は開豁地のため低い可能性ではありますがO8を経由して後退することも考えておくべきです。となればここを見通せる位置に部隊を置くべきです。具体的にはV8に突撃させてしまったLMG+SQは留め置くべきでした。またMtrもAQはありますが、ここには煙幕を想定しない前提であれば突撃で1ヘクス前進させるなど、ただでさえ思いSWを抱えている部隊で、かつ、ROFが回りやすいことを考慮して進めるのもありでした。

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 裏のドイツ軍、粘る必要がありますので簡単に盤の上部・下部を行き来する時間・戦力的な余裕もありません。そのためまずはお互いの小手調べということで1ターン裏は下部側で射撃の応酬で先ほどの懸念点を見事に衝かれました。V8の分隊が混乱、また橋を目の前にしてパンターに一応、にらみを利かせていた分隊も混乱します。他方、こちらも9-2を投入しており、P8の1個分隊を混乱させてイーブンといったところでしょうか。
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 2ターン英軍はまだパンターが下部に居座っているのをみて、上部側はひたすら前進します。あわよくばパンターが回り込む前に橋を占拠したいという勢いです。そのため、下部側は多少の犠牲は払ってでも、ドイツ軍を足止めするように射撃・移動を行いました。しかし思ったようにはDeepとなっている水障害を渡れず、時間がかかりそうです。
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 そんな英軍の動きを見て取ったドイツ軍はパンターを上部へ動かします。このあたりの移動感覚は見事というほかありません。3ターンに火力でドイツ軍分隊の影響を少しでも低減させられる位置まで回し切れていない状況では仮に渡っても戦力が減少し、安全な位置につけない以上、パンターによって蹂躙される可能性が極めて高くなります。
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 3ターンに入って英独ともに混乱していた部隊もほぼ戦線に復帰します。主攻軸側は無理やりでも突っ込むとの勢いで橋と隣のDeepヘクスへ移動をしますが、防御射撃の前にHSが混乱しますが橋にとりつくことに成功、ただ渡り切れなかった、これがまた考えが浅かった。助攻側は散発的な射撃戦で膠着状態。よく考えていない状態で、いよいよパンターと相対することになります。
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 ドイツ軍はパンターを橋の出口ヘクスに鎮座させます。この主攻軸である上部側は橋またはその隣のDeepヘクスからしか抜けられないため、J1にパンターを置くことで正面からのPIATではほぼ対処できなくなるということにここで気づかされたのです。パンターのAFが18、PIATのTKナンバーは15ですから、TKDRでピンゾロのみで破壊できることになります。この時点で英軍はうまくいけば主攻側から部隊を後方へ押し出すが、基本は助攻側でExitVPを稼ぐ、そのためには多少無謀でも、パンターが背を向けられないよう、圧力をかけ続けるという選択をしました。
 よく考えればここで無理をせずに、下部側へ部隊を回すという選択も時間的にはまだあったのですが、そこまで考えが及びませんでした。そもそもまだ助攻側はドイツ軍2個分隊が健在で、指揮官と混乱分隊もいるのです。3ターンだし、などと意味不明な余裕をもって対処を考えていたのは先が見通せていませんでした。そのパンターに射すくめられるかと思った橋の上の分隊ですが、HoBとなり、Heroが登場。これはこれでどうするか、非常に悩むことになりました。
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 4ターンは準備射撃で助攻側の障害であるP9ドイツ軍分隊+LMGを9-2指揮官スタックで混乱させることに成功。またO列で回復できなかったドイツ軍分隊にO4のHSが1FP+2で射撃。英軍1戦級は畏縮しない利点を生かし、ピンゾロでNMCとなるため自動的にDMを付けられるのです。ここでまさかのピンゾロ。指揮官はさすがに混乱しませんがSQはたまらずHSに損耗。主攻側は準備射撃ではどうにもならないと判断してN2のMMGでP7を射撃するとこれもLowRollで混乱。一気に助攻側で侵攻のチャンスになりました。問題は主攻側。拾った命+湧き出たHeroなので踏みとどまるべきだったかと今なら思いますが、結局下がってしまって、それでもやはりパンターの前には負傷・混乱となってしまいました。代わりにDeepヘクスへ次々と部隊を送り込むも混乱に次ぐ混乱。やはりパンターが文字通り大きな壁となります。戦術としては、このターンで主攻・助攻のバランス見直しをするべきでした。
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 裏のドイツ軍の綿密な防御射撃により、攻める一辺倒でいた英軍の主攻側がさらに混乱。効力射撃を行える戦力が大幅に低下してしまいました。また助攻側の防衛にドイツ軍は歩兵をH4の上階へ送り込み始めます。ここで大きなルールのミスがありました。次のターンで同じような結果になったかもしれませんが、助攻側が潰走不能として捕虜に。しかし実際には2階へ潰走できたため、英軍潰走までは最低でも維持できたはずなのです。お互いの確認ミスでした。今後、気を付けましょう…
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 ゲームとしてみると英軍が有利かと見えたのはここまででした。続く5ターン、奇跡を期待してPIATを撃ちますが、そんなものはありません(苦笑)。助攻側の移動も残った指揮官に撃たせようと捕虜持ちを無理に動かしたり、方針のばらつきと無謀さが目立ちました。ただここでの失敗は捕虜持ちの潰走をM10からK9へ進めたこと。今後の防御や進めることを考えるのであればJ10にする方がよかったのです。対パンターでもDeepからCCで狙いましたが、PAATCでDR3、惜しい、と一瞬思いましたが、CXでしたので結局DR2のみでした。事態の打開も奇跡頼み、ですからね…
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 ドイツ軍は助攻側でしっかり鍵となるヘクスH8に分隊を移動させ、英軍の妨害体制を築き上げます。また人事を尽くしていないためか、英軍のMCDRも奮わず、主攻側は崩壊寸前です。
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 この6ターンはすでに戦力も大きく消耗していて、移動で何とかすべきところだったかもしれませんが、いくつかPrepを撃ってしまい、残った部隊もパンターの前にまた削られていきました。ドイツ軍のターンの回復では6ゾロを出してしまってHSが消えるなど、厳しい状況。英軍としては何とか助攻側単独でもなんとかできるようにしないといけない状況に追い込まれつつあります。そんな中で苦し紛れにN2からH4L2へ向けて撃った4FP+3がDR3で混乱、ぎりぎりで勝負として成立しそうなところで踏みとどまりました。(以下の上が6ターン英軍後、下が独軍後)
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 ここから終盤です。7ターンは助攻側で10VPは何とかたどり着けるところに来ましたが、これからが肝心です。
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8ターン、よくよく考えると無理に突破を図る必要があったのか、見直すと取れる方法はいくつかありました。採択したのは今まで同様、歩兵を無理にでも撃たせる位置に進めながら最小限を突破させる方法。しかしこれでは助攻側のみでのVP達成は厳しいため、主攻側もすり抜ける必要があります。助攻側の突破ルートは盤端を進むコースと守る部隊のいる中央を抜けるルート。中央は特にパンターのLOSも効いているのですが建物をうまく使って運頼みという手もあります。さらにまだ2ターンあり、幸い指揮官もいることから、CCでこの8ターン中に歩兵を消耗させて抜け出すパターン。ただこれは自分たちも倒される可能性があることと、DRによっては自分で拘束される時間を延ばして最悪、突破以前の議論となります。

 結局移動、そして中央型を選んでしまった、というより安易に選ばされてしまったというのが失敗でした。細かいところはこのターンだけでもキーとなる点がいくつかあり、例えばH5のPIAT持ちがうまくすればE3またはF2に入るチャンスがありました。そこで防御射撃から生き残ればパンターに一発お見舞いする機会もあったかもしれないのですが、歩兵をたたく方向といかにして主攻の残存部隊をまとめるかに腐心して考えがおよびませんでした。また助攻側もCCを使うかということまで考えるなら、H8に8-1の部隊でAM→CCという選択の方が安全だったかもしれません。結果的にH8のドイツ軍SQとパンターに混乱・負傷させられてほぼほぼ勝負あったになりました。
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 あとは最終ターンにパンターへ煙幕手榴弾がはまれば突破できるかもと思って進めたもののdrでNG、主攻側から移動するも射すくめられてThe Endでした。
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 久しぶりに新しいシナリオで、しかも長時間の対戦となりましたが、INB様にはいろいろお付き合いいただきました。以前は妙に勝負にこだわっていて、もちろんゲームですので負けたら何だろうなぁと思うものの、手段を考えるということで久しぶりに対戦がとても楽しいことを感じました。ご観戦いただきました皆様にも御礼申し上げます。ありがとうございました。
posted by tamagon at 21:41| Comment(2) | TrackBack(0) | ASL

2021年07月05日

VASLのアイコン整理

 とある方々はすでにご存じのネタになりますが、遠隔地同士でも対戦を楽しめるVASSALを用いたVASL。これ、私が知る限りでもインストーラーみたいな形だったか、デスクトップにアイコンが置かれるVASL4以降でも大きな進化を遂げてきました。その中でも利便性を重視したと思われる機能が臨機射撃や急速歩移動を示すカウンターを画面上から引っ張れる形にしたアイコン群です。現在もカウンタートレイから持ち出せますが、手間がかかっていたのも事実です。

SnapCrab_VASL 操作_2021-7-5_20-47-27_No-00.jpg

 さて現在のVASL6.4以上あたりのバージョンではこのアイコン群、デフォルトでは上のように、たくさんが設定されています。若干、追加したエクステンションのものもありますので、実際には上の段はここまでではなくとも、最小限でも一列1920ピクセルでも1列にはならないと思います。通常は横長の状態でプレイしますので、できるだけ上下には余裕を持たせたいわけです。

 そこでこのアイコンを整理するとこんな感じで整理できます。私の備忘録もかねて、手順をメモ書きしてみました。あとはプレイが追い付くかどうか(笑)です。

 SnapCrab_VASL 操作_2021-7-5_20-51-8_No-01.jpg

VASLアイコン設定方法.pdf

次回の日記、6月はうっかり飛ばしてしまいましたので最近のAARを掲載します。
posted by tamagon at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ASL

2021年05月17日

久しぶりのT1(ASL181)

 長らく休止していたASL対戦、MASさんとの復帰戦・J43が終わったところで、ちょうどt_taka様がSKからスタンダードに移行してみようかという話を伺い、では歩兵および簡単な砲兵器を含むものを選択しようということでいくつか相談した結果、旧T1、現181のGavin Takeを行うことになりました。このシナリオの特徴はいまさらですが、歩兵のみ、狙撃兵なしということですので、SKから移行には丘があることを除けばあまり余分な知識を必要としないため好適です。
 さて米軍は1ターン目に盤外からの進入になりますので、防御側の独軍はセットアップした箇所は自動的に隠蔽マーカーを乗せることが可能です。もちろん、この前に1個分隊をHS2個に転換できますので、このあたりは戦い方を睨んで決めておく必要があります。ドイツ軍は米軍の進入ヘクスがわかっていますので、そこからどう展開してくるかを見越して、村の建物の2階を活用して対応することになります。さらには468+MMGを擁しているため、遠距離で火力優位ということも考慮していくことが肝心なのはいうまでもありません。

 防御側を受け持ちましたので、I1からくる10-2小隊には、ほぼ定石とも思えるO5の建物に部隊を配置し、もし直線的に盤内へ進入する場合には迎え撃ち体制にします。またがれき置いた建物方向へ入ってくる可能性も考慮してR3L1(2階)にも部隊をおきました。逆にGavin率いる2個小隊相当にはT3L0とS3L1で生垣越しでも射撃可能なようにしました。また念のためR6L1にも部隊を置き、10-2小隊の一部が不用意に丘に上ったり、10-3部隊が開豁地を強硬突破することに対して対応するためにもR6L1にあげておきました。

 実際の米軍はというと、やはりt_takaさんは堅実な動きをしました。特に10-2の部隊はHSのみ道路を伺う移動をしましたが、一射されたところで主力は丘を回り込むように移動をします。他方、Gavin率いる主攻軸はY2に煙幕展開をして進もうとしたところ、2回続けてdr6でPIN。あきらめて生垣沿いに少し進んで初ターンはゆるく包囲を図ってきました。

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 独軍は米軍の動きに呼応する形で10-2部隊は手前の丘近くへ分隊を移動させて速度の抑止を図りました。また今回は脱出ヘクスにFoxholeを掘ることは(今までもしたことはありませんが)しないと決めていましたので、射撃戦で村へ寄せ付けないように一度道路側へ移動していますが、これは意味があったのか疑問の一手でした。10-3側へ移動させて丘の上を目指す選択肢もありましたので、最後までこれがどうなるかというところです。

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 2ターン目も米軍は狙いを達するように大回りで包囲をかけてきますが、1ターン目にDMとなったHSがあっという間にピンゾロでHoB、DR11でBerserkの局面でしたがGerユニットのLOS外でFanaticになっているのがわかります。これが実は最後に効いてくるのです。ただGavin部隊はまたしても煙幕でdr6となりPIN。これもまた戦局を左右することとなります。結局、独軍の10-3に対するスタックは丘に登らず、林に陣取り、万一近接されるなら撃つという形になりました。-3修正を有すると思うと、まだ序盤のため、準備射撃を受けるのは、たとえ3.5FPでも高度優位性や林があっても-2となると、8以下でが、今から考えると丘の上まで上がってもMC,4以下では損耗確定のため怖かったのです。またM5の建物では2階に上がって10-2部隊を抑えるつもりでいたところがHSの射撃でPIN。Advanceで上ることができませんでした。さらに一つ独軍のミスがあったのは、N2に入ってきた米軍をS3L1から見ることができたことです。こういったところで細かいチェックミスがありました。ここを明らかにしておけば部隊の展開の幅も広がったのですが・・・。

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 3ターン目の米軍の移動でついに10-2が丘に登りました。そこをR3L1から7FP-3で射撃する機会を得ました。米軍にとっては冷や汗もののはずでしたが、DRが奮わずNMC。それを切り抜けて米軍はじわじわと包囲網を縮めてきます。

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 3ターン裏の独軍はこそっと展開していたHSを村の米軍進入側で分けて防御しようと麦畑に後退。これが失敗でした(日記にも記載の通りです)。ここが的確な米軍の射撃で崩され、あっという間に薄い防波堤がなくなってしまいました。10-3側は多くのユニット割き、林近くで一次防衛線を引きます。ここで混乱なら別の指揮官で回復させようと配置です。しかしまたしてもM5はL1に上がらず撃つもせず、あまつさえ射撃でPIN。大失敗でした。

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 この停滞を見た米軍は時間との戦いもあり危険を最小化しながらラッシュをかけてきます。独軍をうまく射すくめることができれば次ターンにもGavinが突破できる位置まで進出しました。上部側からもHSとSQが迫っており、独軍の運用をしっかりしないと完全に崩壊してしまう状態です。

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 独軍としてはR7の道路へ出して終えましたが、ここは正直判断に迷いました。R8・S8部隊への10-3側からの接近を少しでも抑えようとLOSのあるところに置きましたが、R6の石造建物で上部の米軍部隊に備えるほうが正しかったかもしれません。

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 ここぞとばかりに進む米軍。10-2が一気に林を抜けてきました。援護の少ない独軍MMG+分隊ですが、これがあえなく米軍前進射撃でDM。上部から迫るFanaticのHSは射撃をかいくぐって道路の部隊に隣接してきますが747はかろうじてPIN。Gavin側はこれを見て、さらにじわっと寄せてきました。もしここで道路にいる部隊が混乱したり、747をPINで止められなければ風前の灯でしたが、いずれも何とか独軍がこらえて最終ターンを迎えます。

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 独軍は脱出ヘクスはもちろん、その周囲に歩兵火力による残留をおき、さらには1FPでも火線を引けるようにして移動を待ちます。本来ならP8の建物にいた部隊もここで頑張るはずでしたが先のターンで混乱し、潰走不能で捕虜→無慈悲となり先ほどの道路が残った代わりとばかりに火力がすべて残ることはありませんでした。

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 最終ターンとなり、米軍はO8のHSから陽動をかけてきます。ぎりぎりまで待って、Q7のHSから2FP-2、N7から4FP-2で射撃するもHSは残留を残してそのまま盤外へ。次は10-2+SQです。まず残留火力による攻撃を抜け、火線も潜り抜けようとしますが、分隊があえなくPIN。一気に10-2が脱出ヘクスへ駆け込みますが、ここで残留火力の当たり所が悪く、まさかのピンゾロでKIA。こうなるとGavinの突破力との勝負になります。すでにS10で8-0がDMとなっていましたが、これを撃った独軍はFPFに失敗し突破、あと2ヘクス。続く射撃もことごとく切り抜け、射撃機会として最後となったR6からの9FP-3はDR11のNMC。ここでGavinもまさかのDR11でDMとなり、勝負としては決着しました。その後、分隊は残留火力攻撃にも耐えて脱出しましたので、指揮官が何とか、というところで、拮抗した対戦でした。

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 簡単で作戦研究もそれなりにされているシナリオですが、米軍はじっくり攻めるパターンはありそうです。防御側の独軍は冒頭に記したように、鍵となるヘクスがあります。そこを漏らさぬようにすることで、戦力比では厳しい状態ですが、しっかり対処可能です。ただどのシナリオでも同様に、一発のヒットで防御側が大崩れする危険はあるため、特にこのシナリオではスタックはなるべく避け、うまく回避しながら米軍の移動に対応して射撃するという王道を堅持することが重要だと思いました。後は米軍の煙幕。これを最終ターンでも使うためには序盤の移動を早めにすることが必要ですが、そうなると撃たれる可能性が高くなりますので、そのあたりのさじ加減が面白いシナリオだと思います。しかしGavinは防御側からすると林くらいでは全く防御の役に立たないし、ましてや開豁地で撃たれでもしたら、普通に-3ですから本当に恐ろしいことを改めて感じました。

 t_taka様、ありがとうございました。
posted by tamagon at 23:30| Comment(1) | TrackBack(0) | ASL

2021年03月21日

ASLのシナリオ選定

 今夜も恒例のINB様とt_taka様の対戦があり、そのあとの懇談会?での話です。スタンダードで対戦するにあたってどんなものが良いかなといういつもの話題になりまして。

 以前の日記でも書きましたように、好みのアプローチもありますし、また熟練度やかけられる時間もあります。それにより場合によっては1回のDRで戦況が完全に逆転するものもあれば、長く大きいものであれば一局面でしかないものもあるでしょう。

 さはさりながら、問題はどうやってそれを抽出するか、そこが問題です。私はプレイスタイルもあるのでしょうが、そほどの差がない限り、ROARなどで比較的拮抗したものを選びたいと思っています。あるいは時間があれば、多少バランスや勝利条件に傾きがあったとしても面白そうならそれを選んで攻守交替という手もあります。

#以前に対戦して心折れていることも多かったプレイヤーが何をいうか(草)、と言われると返す言葉もないのですが…

 そこで今夜の懇談会で一つお話したのが以前に行われたASLリーグでのシナリオリストです。これは信長さんのA grove of ASLのサイトのリーグ戦の最下段にひっそりとあります。翌年度分はちょっとわかりにくいですが、今日も6ゾロ様が作成をされたと記憶しています(少なくとも初年度は間違いないはず)。

 それだけでもある意味貴重かなと思いますし、これに現在のROARなどを合わせてアップデートすれば間違いないかと思います。あとはシナリオの大小に関する点ですが、これは6ゾロ様ご提案の計算式があり、それはまた別のドキュメント(リーグ規定カテゴリーの中のASL日本リーグ1.01.pdf)内にあります。
 詳細はオリジナルをご参照いただければと思いますが、相当分隊数×ターン係数×ボード係数×VC係数といった感じで、それぞれに重みをつけながら、相当分隊数ではAFVは×2、OBAは5倍などというものです。私も久しぶりに読み返しましたが、さすがによく考えられているなぁと思います。(重みづけは経験的なものかと思いますので、もしちょっと…という方は変えてみてもよいかもしれませんね。)

 点数への換算も素晴らしいですが、これをリスト化していただいているのはとても見やすく、どんな兵器が出てくるのか、一目瞭然であるのも使いやすい。これで最初は当分つないでいける、重宝できるリストです。
当時はまだよくわかっていませんでしたが、今は本当にうれしい限りです。
 お困りの際にはご利用いただけるとよいかなと思ったりいたします。

 これを参考にSK版も作れたりすると、さらに新規プレイヤーの皆さんの興味を引いて、間口が広がるでしょうか。

#自分の作でもないのにすみません…これでまた少しづつでも盛り上がるとよいなぁと。、
posted by tamagon at 02:07| Comment(2) | TrackBack(0) | ASL

2021年02月23日

J43の顛末と反省

 年初からお互いルール確認とAFVの運用に改めて挑戦(といいつつも歩兵もかなり怪しいものですが)したMAS様(MAではUNOMAS様)とのJ43ですが、先日、対戦終了となりました。勝敗はMAS様の独軍勝利でした。

 ルールの確認も今まであまり使っていなかったものを使用したりDRが振れたため、いろいろ見たり、観戦の方々にご指導いただいたりで、そちらはログや記憶に残っているものについてまたいずれまとめておこうと思います。おそらくは主にSKで使わない内容だったり、稀なものになりそうですので、参考にしていきたいと思います。

 さて対戦について、まずはセットアップからです(が実は写真、一つ間違っておりHSが1ヘクス近寄っていました)。AFVの運用は正直、出たとこ勝負に近い部分がありましたが、盤面上部側に張り付くか、あるいは下側に主力を寄せるかは対AFVとして考えていました。そこから少し破綻気味な戦術だったという気もします。英軍にとって気になるATがO6にある可能性がないとは言えないものの、建物を確保することが英軍の勝利条件であり、これを少しでも遅延させて妨害するのであればより右側、後方に配置すると読みました。また最悪中央の建物は確保せずとも無力化できれば盤面下部から後方へ回り込むことでも必要数の確保は不可能ではないと考えて、開けた耕作中の麦畑を突っ切るのではなく、林を進むルート、すなわち下部側を主攻、上部側を助攻を位置づけました。
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 1ターンはある程度想定の範囲内ですが、展開がうまくいかずにHSを広げて撃たせることが少々厳しいということが気になります。しかも独軍の射撃がさえわたり、2個分隊をDMにして後方送りにしてきます。さらに独軍ターンでも石塀に張り付いた指揮官と分隊が混乱、後方へ。2ターンの回復でこれら2個分隊のうち1個は回復したものの戦力ダウンは否めません。
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 それでも予定通り2ターンの英軍の移動でAFVの多くは上下の石塀に張り付きましたが、ここでの失敗はIFEを持っている小型AFVは塀に寄せず開豁地から射撃できるようにしておけば中央の建物の独軍戦力抑止に役立ったであろうということと、HDとなるためにBMGが利かなくなることを理解していなかったことです。そう考えればMG火力の高いAFVの運用をしっかり考える意味があったのですが、ここは対歩兵という意味では考える余地ありでした。

 さてこの盤面だけ見ると独軍のさえわたる射撃で混乱はあるものの、英軍としても順調といって差し支えない進軍でした。イベント、換言すれば波乱でしょうか、は、2ターン目の独軍ターンから頻繁に起きました。

 まずP6、P7に張り付いた英軍AFVから旋回して射撃位置に入ろうとした独軍AFVの一両が英軍の砲撃でTKギリギリでImmo。さらに操作班が脱出して難を逃れます。そこにMGで追い打ちをかけた英軍MGは故障。もう1両の3号戦車は上部の石塀に張り付き、さぁ英軍を主砲で、と思ったらMAが故障。逆に先ほどのP6-7の英軍AFVに重圧をかけにきた4号戦車に対し追加射撃を行った英軍戦車もMA故障。半ターンの短時間で両軍のAFVの半数程度が故障、無力化となりました。
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 ところでスタンダードとSKで違う点は多々ありますが、そのイベントの一つに狙撃兵があります。今回のSANは英軍3、独軍2ですので普通に考えるとあまり出ないということになります(1/18と1/36ですから)が、このターンでは空撃ちした英軍のTHにDR3で後方 I8にいた英軍指揮官を除去という戦果をあげました。これも後々響くことになります。(最後までこのヘクスに混乱で下がった指揮官・分隊・LMGは機能しませんでした)

 英軍としては早く下部にいる独軍2個分隊+指揮官を迂回あるいは無力化して後方へ進出したいところ。先のターンで1個分隊をDMにしたものの、さすがはモラル8。あっという間に戦線復帰してきたところで、迷いが生じました。相手が1個ならとにかく包囲にかかる、2個SQでは戦力的に英軍にもDMが出ているため微妙か、という感触でした。そこでまず様子見でHSを後方へ走らせます。火力源の少ない独軍は基本我慢の体制のようです。1個、もう1個と追加してもいけそうなため、このQ9・R8の2ヘクスを取り囲むように歩兵を進ませました。うまく射撃で生き残れれば包囲となる体制です。さらにこれをP7のAFVで補助しようとしたところ、中央のP4-1FからATRが発射されHIT、さらに低確率ではありましたがなんとこれを撃破するという殊勲。細かいところでは色々両軍に修正すべき点がありますが、この後を英軍が対応できなかったことが流れを決めたといっても過言ではないでしょう。代わりに上部側では何とかP2とO6を確保下に置いていますが、対戦の際にMAS様とAFVが目立つけど、やはり歩兵だよね、確保シナリオだし、といっていた自分にこの後の運用は改めて言い聞かせたいところでした。

 閑話休題。AFVを撃破されて正直日和ってしまった英軍は、MAが故障したAFVを後進で建物の陰に、IFE持ちAFVをP4に近づける作戦をとりますが、気持ちに焦りが生じていたのか、結局その上にいたN2のAFVを移動させずに終えるという愚挙をしでかし、独軍ATにHDをものともせず撃破されてしまい、一転、戦況は独軍有利に傾きます。依然として上部側の歩兵は1個分隊しかまともに動けないため、英軍としては下部側が頼りです。
 さきほど包囲しかけた歩兵は1か所をDMとされ、包囲はかないませんがCCで拘束することを試みます。ところが不意打ちに失敗、独軍のSQが離脱します。ここも確率的に言えば双方修正なしですので、3以上の乖離が生ずるdrは1/6の確率。逆に言えばこちらがとる確率も1/6でしたが、ここも勝負の綾という意味では痛い結果でした。P4の周囲にも開豁地ながら英軍は2個分隊を配し、1つでも突入できればとの構えにしました。
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 そして3ターン裏の独軍。ここで4号戦車、建物からの射撃と効果的に英軍を混乱状態にした独軍は中央周辺の英軍分隊を少なくとも1ターンは遅延させることに成功、また下部も先ほどの離脱したスタック状態からの射撃また突撃後のCCで英軍指揮官スタックを逆に拘束、ほぼ動ける部隊がいなくなりました。先ほどの4号戦車は分隊を無力化し、IFE持ち戦車の側面に主砲を向けて停止、風前の灯火状態です。ここで独軍に不運だったのはATがDR12で故障したことでしょう。これで目の前を英軍のAFVが動いてもすぐには対応できないことになります。
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 これを受けて4ターンの英軍。リコールもやむなしとMA修理に挑戦するも変化なし。一方の独軍ATは…6で除去。まさかの展開でした。この機に乗じ、ATRの目の前を通過する危険を冒すことを承知で盤面下部から英軍AFVを大回りして4号の後方へ移動させることを試み、ここは英軍に有利なDRで難を逃れることに成功しました。ただいかんせん、下部の歩兵はすでに当初戦力から半減しており、何とかして運で相手を減らして回り込むしかない状況でした。このターンのCCに期待したのですが、下部はお互い損耗なし。他方、大失敗は4号に隣接するところまで進めたHSでした。突撃で行く必要もなかったのに進めたために損耗、Q4に突撃した分隊は独軍と相打ちでした。
 このあたりまでに実は冒頭のSANを含めて3回、狙撃に成功され、しかもすべて同じスタック。結局指揮官、HSが損耗するという戦果をあげられて、足止めどころか下部の侵攻を阻害するという結果となったのでした。
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 実際のところ、この状態でほぼ勝負あった、ですが、もしかしたら下部で逆転の目が…と期待しつつも射撃を受けてDMになったり、あるいは両軍1-1レベルのCCのところに突撃で独軍SQが入れる状態になり、しかも単独で走っていたHSにはAFVが後方へ回り込み動いたら撃つ、といわんばかりの配置に。こうなるとCCでは勝ち目がないと判断し、先ほど迂回中にimmoになったAFVが16FPでCCスタックを射撃して運に期待しました。
 なんでこういうときに良い目がでるのか、撃った私がバカなのか、ここでピンゾロ。K/3。相手は3MCもクリアしてHSが残り、こちらは無作為選択。dr、1/1。ここで投了を申し出ました。
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 ルールの確認という所期の目標に対しては慣れたり思い出したりで少しは良くなったかなと思いました。勝敗という意味では英軍にとって序盤は悪くない展開でしたが流れを見誤り、また2ターンから3ターン最初を急ぎすぎたかと思います。6ターンですから、じっくりとは言わないまでも、戦線を立て直すことはできたはずでした。やはり何でも冷静に対処することが必要だなぁと後から思った対戦でした。

 ちょっとトリッキーなところはありますが、AFV/Gun/INFと選り取り見取りで、規模が小さいゆえの軽さがあるシナリオ、J43。作戦研究も報告されていて、またDRによって振れ幅があるかもしれませんが、比較的両軍がAFVに手軽に触れられるという点で良シナリオではないかと思います。よろしければお試しください。

#リアル対戦が1回、VASLでは3〜4回目くらいでしょうか…今度は広いところもやりたいですね。以前はHiro様の移動・LOSの取り方に全く太刀打ちできなかったことのですが、やらんことにはなぁと(^-^;
posted by tamagon at 17:46| Comment(2) | TrackBack(0) | ASL